よくばりな恋
成海先生が席を外して、手持ち無沙汰なのか斯波先生はソファーを背もたれにして床に直に座って飲み始めた。わたしは適当に2、3品のおつまみを作って運んだ。

「お酒、他のモノにかえますか?なんでもあるみたいですよ」

「そうか、じゃウィスキーちょうだい」

「はい」

氷とお水とウィスキーのボトルを用意してローテーブルに置くと、斯波先生は自分でさっさと水割りを作り始めた。

「飲む?」

「わたしはあんまり強くないのでもう・・・・・」

「こないだの遠距離恋愛のカレシとちがったの?」

遠距離?ああ、貴仁くんのことかな。

「違いますよ。あれは東京にお嫁に行った妹のダンナさんで」

「ふーん・・・・・・・・・・」
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