よくばりな恋
「紗英が見たら殺されるよ、お前」

「ははっ。返り討ちにしたるわ」

斯波先生の側から離れようとするけれど、相変わらず頭の上には彼の顎がのっている。なんだろう?懐かれてるの?

「成海先生、わたしそろそろ・・・・・紗英も寝ちゃったし」

「なんで?泊まっていきなよ。紗英もそのつもりで布団も用意してるし。それに明日、朝から実家でしょ?京都駅に出るならウチが便利だよ」

「はい・・・・・・・・・・」
確かにそうなんだけど。



結局、そのまま日付が変わる頃まで先生達にお付き合いして、お先に寝かせてもらった。もちろん、斯波先生の足の間からは隙をみて逃げ出した。



イケメンは遠くで愛でるモノだ。近すぎると心臓に悪い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
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