よくばりな恋

慌てて身体を離す。先生に覆いかぶさる形が恥ずかしくて立ち上がろうとするのに、腕を掴まれているので上手くいかない。

「先生、手を・・・・・・・・・・」


「寄せて上げて、しっかり言い聞かせてやっとB」

「は?」

「ちょっと残念な胸」

俯いた状態なので、ボートネックのカットソーの胸元が覗ける。

ますます赤くなる顔。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!残念って!」

「あれ?違った?」

「ちがわない・・・・・・・・・・けど」

「大丈夫、残念な胸が好きなマニアもいてる。趣味嗜好は多彩やからな。へこまんでええで」
先生が頭を撫でる。

マニア・・・・・・・・・・・・・・・?

頭を撫でていた手がわたしの後頭部におりる。髪の毛の中に指が滑り込む。
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