私と二重人格の僕
日常
【桜空】
「おはよう。」
眠たげな目を擦りながらお母さんに言った。
「おはよう、もうお父さん仕事に行ったわよ。」
「えっ…そんなぁ〜。」
毎回、朝練のある日は父に学校まで送ってもらっていた。
のに、もう仕事に行ったのー!?
「久しぶりに徒歩で行きなさい、良い運動になるわよー。」
軽く笑うお母さんに私は「はあ....めんどくさいなぁ、」と言いつつ、食パンを齧った。
時計を見ると、
6:30
あと15分か。
準備は昨日したし、余分にあるなぁ。
今日はゆっくり学校まで歩くとするか。
半分残したパンをおいて荷物を片手に「じゃあ、行ってくるー。」とお母さんがいる2階に向かって言った。
「・・・・・。」
聞こえなかったか知らないけど返事はない。
勝手に登校したら、お母さんになんか悪い感じがしてもう一度言うことに。
「じゃあ行ってき…」