コワレモノ―人類最後の革命―
「…何言ってんの?」
「『Burning Abyss』…お前はもうできない」
「…えっ…」
「正確に言うと、黒田がハッキングしてお前のアカウントを消したみたいだ。な?」
「渡辺の言う通り」
…そうだ。
夢壊しをしているのは、もはや私一人じゃない。渡辺も、黒田も、私の数少ない味方だ。
だから…私も、やらないと。
迅奈の怒りより…私の怒りの方が、強い。
「…運動神経って遺伝するって、知ってる?」
地に伏したまま、私は迅奈に話しかけた。
「知ってるけど?」
「なら話は早いわね。…迅奈のその態度、おかしくない?」
「何が?」
「体力っていうのは、さっきも言ったように遺伝するもの。つまり親で決まるの。人間は親を選べないよね? 迅奈は、たまたまその体力を獲得しただけ。それなのに体力があるからどうとかこうとか、おかしいでしょ? もし私が迅奈みたいな体力を持ってたら、迅奈はどう思う?」
少し間が開く。
「…羨ましく思う」
「でしょ? つまり、誰にでも注目されるチャンスはあるの。それをたまたま迅奈がゲットしたからって、他より上に立つの? 同じ人間っていう生物なのに、他より優れるの?」
「…だからって…」
「何?」
「だからって私の時間をつぶさないでよ! これじゃどうしようもないじゃない!」
「…そう。どうしようもないの。私も、迅奈のせいでそうなったの」
私は服の袖をめくり、人工皮膚でできた腕を見せた。体は傷だらけなのに、さすが義手、服に守られていたこともあるが、全くの無傷だった。
「『Burning Abyss』…お前はもうできない」
「…えっ…」
「正確に言うと、黒田がハッキングしてお前のアカウントを消したみたいだ。な?」
「渡辺の言う通り」
…そうだ。
夢壊しをしているのは、もはや私一人じゃない。渡辺も、黒田も、私の数少ない味方だ。
だから…私も、やらないと。
迅奈の怒りより…私の怒りの方が、強い。
「…運動神経って遺伝するって、知ってる?」
地に伏したまま、私は迅奈に話しかけた。
「知ってるけど?」
「なら話は早いわね。…迅奈のその態度、おかしくない?」
「何が?」
「体力っていうのは、さっきも言ったように遺伝するもの。つまり親で決まるの。人間は親を選べないよね? 迅奈は、たまたまその体力を獲得しただけ。それなのに体力があるからどうとかこうとか、おかしいでしょ? もし私が迅奈みたいな体力を持ってたら、迅奈はどう思う?」
少し間が開く。
「…羨ましく思う」
「でしょ? つまり、誰にでも注目されるチャンスはあるの。それをたまたま迅奈がゲットしたからって、他より上に立つの? 同じ人間っていう生物なのに、他より優れるの?」
「…だからって…」
「何?」
「だからって私の時間をつぶさないでよ! これじゃどうしようもないじゃない!」
「…そう。どうしようもないの。私も、迅奈のせいでそうなったの」
私は服の袖をめくり、人工皮膚でできた腕を見せた。体は傷だらけなのに、さすが義手、服に守られていたこともあるが、全くの無傷だった。