コワレモノ―人類最後の革命―
「何だよ?」
「迅奈から聞いたんだけど、今回の件は首謀者がいるみたい」
「首謀者?」
「うん。…できれば、そいつも見つけたいの。才夏からも何か手がかり的なのが見つかるかもしれないから、そこも注意しといてくれない?」
「分かった、やるだけやってみる」
「そういうのは、引きこもり生活で慣れっこだ」
「パソコンを起動して下さい」
先生の合図で、私達はパソコンを起動させた…わけがない。もうすでに、ほとんどのクラスメートが起動させていた。そして、ネットを見ていた。
「才夏の席は…」
私はパソコンを起動させ、その待機時間で才夏の席を探す。毎回早い者勝ちなので、才夏がどこにいるのか分からないのだ。
「お、ラッキー」
才夏は、偶然にも私の目の前の席だった。
才夏もすでにパソコンを起動させ、周りと同じようにネットを見ていた。そして…あのサイトをクリックした。
「あっ…!」
思わず声を出してしまった。才夏は…裏サイトにログインしていた。名前は「カズサヤ」。何とも分かりやすい名前だ。
しばらく、私は観察を続けることにした。
「う~ん…」
だが、どうにも怪しいところは見られなかった。普通にログインして、普通にスレッドを眺める。それだけだった。
「やっぱり噂は噂か…」
噂が本当なら、それにかこつけて夢壊しをすることも可能だったのだが、この様子だと無理そうだ。
大人しく授業を受けよう。私は、先生に言われた通りにパソコンを動かした。
…だが、この段階で既に才夏の魔の手が忍び寄っていることには気づく由もなかった…。
「迅奈から聞いたんだけど、今回の件は首謀者がいるみたい」
「首謀者?」
「うん。…できれば、そいつも見つけたいの。才夏からも何か手がかり的なのが見つかるかもしれないから、そこも注意しといてくれない?」
「分かった、やるだけやってみる」
「そういうのは、引きこもり生活で慣れっこだ」
「パソコンを起動して下さい」
先生の合図で、私達はパソコンを起動させた…わけがない。もうすでに、ほとんどのクラスメートが起動させていた。そして、ネットを見ていた。
「才夏の席は…」
私はパソコンを起動させ、その待機時間で才夏の席を探す。毎回早い者勝ちなので、才夏がどこにいるのか分からないのだ。
「お、ラッキー」
才夏は、偶然にも私の目の前の席だった。
才夏もすでにパソコンを起動させ、周りと同じようにネットを見ていた。そして…あのサイトをクリックした。
「あっ…!」
思わず声を出してしまった。才夏は…裏サイトにログインしていた。名前は「カズサヤ」。何とも分かりやすい名前だ。
しばらく、私は観察を続けることにした。
「う~ん…」
だが、どうにも怪しいところは見られなかった。普通にログインして、普通にスレッドを眺める。それだけだった。
「やっぱり噂は噂か…」
噂が本当なら、それにかこつけて夢壊しをすることも可能だったのだが、この様子だと無理そうだ。
大人しく授業を受けよう。私は、先生に言われた通りにパソコンを動かした。
…だが、この段階で既に才夏の魔の手が忍び寄っていることには気づく由もなかった…。