コワレモノ―人類最後の革命―
休み時間に、私はある噂を耳にした。
「ねぇ、この学校、実は裏サイトあるらしいよ」
「裏サイト?」
「うん。何か…掲示板みたいな感じなんだって。私は入ったことないんだけどね」
それが、どうも気にかかっていた。だから、家に帰るとパソコンを起動させた。
「裏サイトか…」
キーをうまく打てず、「私立園浦高校 裏サイト」と調べれば一発で出るにもかかわらず、サイトに入るまでに五分近くかかってしまった。
「なになに…?」
どうやら、これは会員登録が必要らしい。学年、クラス、出席番号、氏名、住所…。個人情報を打ち込み「次へ」を押すと、サイト内でのニックネームやパスワードを決める画面に移行した。
「ニックネームか…」
まぁ、何でもいいか。という軽い気持ちで、私は「コワレモノ」というニックネームにした。理由は…特にない。やっぱり、腕と足が「壊れた」という印象だったからだろうか。
そして…私は、園浦高校の裏サイトの会員となった。
「さてと…」
確か「掲示板みたいな感じ」と言っていた。私はそれらしきページを見つけると、おぼつかない指でクリックした。
「『園浦高校 放課後座談会』…?」
そのページには「スレッド」という、言わばネット上での交流の場がいくつもあった。スレッドにはそれぞれ作成者とタイトルが記されている。例えば「宿題解決センター(日曜日委員長)」みたいな感じだ。
とりあえず、私はそのスレッドを一通り見てみることにした。幸い、今は両親揃って旅行中だ。いくらでも見ることができる。
「ねぇ、この学校、実は裏サイトあるらしいよ」
「裏サイト?」
「うん。何か…掲示板みたいな感じなんだって。私は入ったことないんだけどね」
それが、どうも気にかかっていた。だから、家に帰るとパソコンを起動させた。
「裏サイトか…」
キーをうまく打てず、「私立園浦高校 裏サイト」と調べれば一発で出るにもかかわらず、サイトに入るまでに五分近くかかってしまった。
「なになに…?」
どうやら、これは会員登録が必要らしい。学年、クラス、出席番号、氏名、住所…。個人情報を打ち込み「次へ」を押すと、サイト内でのニックネームやパスワードを決める画面に移行した。
「ニックネームか…」
まぁ、何でもいいか。という軽い気持ちで、私は「コワレモノ」というニックネームにした。理由は…特にない。やっぱり、腕と足が「壊れた」という印象だったからだろうか。
そして…私は、園浦高校の裏サイトの会員となった。
「さてと…」
確か「掲示板みたいな感じ」と言っていた。私はそれらしきページを見つけると、おぼつかない指でクリックした。
「『園浦高校 放課後座談会』…?」
そのページには「スレッド」という、言わばネット上での交流の場がいくつもあった。スレッドにはそれぞれ作成者とタイトルが記されている。例えば「宿題解決センター(日曜日委員長)」みたいな感じだ。
とりあえず、私はそのスレッドを一通り見てみることにした。幸い、今は両親揃って旅行中だ。いくらでも見ることができる。