アロマティック
「ハムケツ、流行ってるから女子ウケいいかもしれない。見た目もすごく可愛い」
天音にハムケツといわれていたときは、苦笑いを浮かべていた空の目がキラリと光る。
「ハムケツまんじゅう、新作で提案してみるか」
「へー鶴の一声ってやつですか? ぼくがいったところでまともに受け入れないのに、みのりちゃんの言葉はすんなり受け入れるんですね。へーそう。ふーん」
ぼくはどうでもいいんでしょ、と天音が拗ねた。
「ぼくのネーミングセンスが、ダイヤモンド並みに光っていたこと忘れないでよね」
そして強く念を押している。
拗ねるなよと口には出さないけど、空が頭をなでなでし、やめて! といいながらも、まんざら嫌そうでもない天音。ふたりのやり取りに笑いながらでき上がったハーブティーを紙コップに入れ、ティーポットには冷めないように保温効果を持続させるティーコジーを被せた。ちょうど会話が途切れたところで、みのりは天音が現れてから気になっていた疑問をぶつけた。
「そういえば、天音くんはどうしてここに?」
「ぼく、このドラマに出るから」
「えっそうなの!?」
「友情出演って形で、チョイ役だけどね」
なるほど。もっともな理由だわ。仕事の為に来たんだものね。
納得しながら、でき上がったハーブティーをそれぞれに渡す。
「ありがとう」
「お、サンキュー」
受け取ったハーブティーを、さっそく美味しそうに口に運ぶふたり。空が思い出したように、
天音にハムケツといわれていたときは、苦笑いを浮かべていた空の目がキラリと光る。
「ハムケツまんじゅう、新作で提案してみるか」
「へー鶴の一声ってやつですか? ぼくがいったところでまともに受け入れないのに、みのりちゃんの言葉はすんなり受け入れるんですね。へーそう。ふーん」
ぼくはどうでもいいんでしょ、と天音が拗ねた。
「ぼくのネーミングセンスが、ダイヤモンド並みに光っていたこと忘れないでよね」
そして強く念を押している。
拗ねるなよと口には出さないけど、空が頭をなでなでし、やめて! といいながらも、まんざら嫌そうでもない天音。ふたりのやり取りに笑いながらでき上がったハーブティーを紙コップに入れ、ティーポットには冷めないように保温効果を持続させるティーコジーを被せた。ちょうど会話が途切れたところで、みのりは天音が現れてから気になっていた疑問をぶつけた。
「そういえば、天音くんはどうしてここに?」
「ぼく、このドラマに出るから」
「えっそうなの!?」
「友情出演って形で、チョイ役だけどね」
なるほど。もっともな理由だわ。仕事の為に来たんだものね。
納得しながら、でき上がったハーブティーをそれぞれに渡す。
「ありがとう」
「お、サンキュー」
受け取ったハーブティーを、さっそく美味しそうに口に運ぶふたり。空が思い出したように、