アロマティック
鋭い突っ込みに素知らぬフリをする面々。永遠が話しを続ける。
「いや、正直なんで来てるのかわかるけど、さっきも空のおかげで凌を追い払えたわけだから。助かるけども、3人もいらなくね?」
「気づいたら集まっちゃったっていうパターン」
天音が舌を出して笑う。
「なるほど。で、ナイトがこれだけいて、当の姫君は?」
「お洒落にいうと化粧室」
「確かにお洒落ないいかた。お、ハーブティー」
みのりが席を外していることにがっかりしつつも、彼女が作って置いておいてくれたハーブティーに喜ぶ。ティーコジーのかかっていたポットを見つけた永遠は、一緒に並んでいた紙コップに入れて喉の乾きを潤した。
一方、朝陽に勧められた口紅を持って化粧室へ向かったみのりは。
静かな化粧室の鏡に映る自分をじっと見ていた。
乗せられるままに、口紅を塗ってしまった。
朝陽がくれた口紅を試した唇は、ぷるんとみずみずしくて、キラキラのグロスがふっくら魅力的に見せている。
普段は控え目なベージュ系を使っているみのりは、ピンクに染まった唇だけを見ていると、まるで他人の唇のように感じられた。
見慣れないせいか、似合っているのか自分ではわからない。
これを見た皆はどんな反応を示すのだろう?
「いや、正直なんで来てるのかわかるけど、さっきも空のおかげで凌を追い払えたわけだから。助かるけども、3人もいらなくね?」
「気づいたら集まっちゃったっていうパターン」
天音が舌を出して笑う。
「なるほど。で、ナイトがこれだけいて、当の姫君は?」
「お洒落にいうと化粧室」
「確かにお洒落ないいかた。お、ハーブティー」
みのりが席を外していることにがっかりしつつも、彼女が作って置いておいてくれたハーブティーに喜ぶ。ティーコジーのかかっていたポットを見つけた永遠は、一緒に並んでいた紙コップに入れて喉の乾きを潤した。
一方、朝陽に勧められた口紅を持って化粧室へ向かったみのりは。
静かな化粧室の鏡に映る自分をじっと見ていた。
乗せられるままに、口紅を塗ってしまった。
朝陽がくれた口紅を試した唇は、ぷるんとみずみずしくて、キラキラのグロスがふっくら魅力的に見せている。
普段は控え目なベージュ系を使っているみのりは、ピンクに染まった唇だけを見ていると、まるで他人の唇のように感じられた。
見慣れないせいか、似合っているのか自分ではわからない。
これを見た皆はどんな反応を示すのだろう?