恋の味【更新中】


目が合った。

黒い瞳に吸い込まれそうになる。

「うん。」

とだけ返事をして、彼は私に背を向け。校舎に向かって足を進めた。


なんとなく、この学校で上手くやっていけそうな気がする。


先に歩き出した彼の背中が遠くなっていく。


「…頑張らなきゃ」

とだけ呟いて、白雪は彼の後ろ姿を見ながら、やっと一歩、校舎に足を踏み入れたのだった。








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