色は匂へど散りぬるを(あいうえお――作詩)
一緒に過ごす
1日の終わり
ワインをそそぐ


月の光が射し込む窓辺


静かに
ワイングラスを傾ける


夜風がカーテンを
微かに揺らす


日記を広げて
1日を振り返る


澄まし顔をした君を思い出す


ごめんと謝る僕を
笑いながら焦らす君の顔を


隙間風が心を通りすぎる
ワインを口に運ぶ
寂しさを紛らわすように


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