こうべ物語



風見鶏の館。


屋根についている風見鶏。


誠也が見上げる。



「俺達は何があってもずっと一緒だからな。」



「うん。」



「俺は涼子を信じ続ける。涼子も俺だけを信じていればいいから。」



「うん。」



「風見鶏のように…、流されなければ大丈夫。どんな事があってもお互い信じ続けていれば大丈夫。」



「うん。」



素直に頷く涼子の前に小さな箱を差し出した。



「誕生日プレゼント。」



「もう…、開けてもいいかな?」



誠也から受け取り手の平に載っている小さな箱。



「ああ。」



ゆっくりと開けると、小さく赤い宝石が付いた指輪が輝いていた。



「高価な物じゃないけど。」



その言葉に首を大きく左右に振る。



「私にとって、この宝石は一生の宝物。ずっと大切にするからね。ありがとう。」



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