こうべ物語
「それにしても、涼子ちゃん、ホント明るくなったよね。やっぱり恋は人を変えるんだね。」
麻里奈が嬉しそうな顔を浮かべる。
「それを言うなら、さくらちゃんも麻里奈さんも恋で変わったんじゃないですか?」
「そうかもしれない。甘えてばかりじゃいけないって思えるし。」
「そうですね、私も少し控えるって事覚えたと思うし。」
遠くで船の汽笛が聞こえる。
「今、私が一番思うのは…。」
麻里奈が六甲山を見つめる。
「ここで…、港町神戸で…。大切な人に出会えた事に感謝、かな。」
「そうですね。」
「私も同じです。」
いつまでも緩やかな風が3人に幸せを運び続けた。
<終わり>
