こうべ物語
「私は…、幸せだよ。」
「麻里奈さんなんですかその言い方~。」
さくらがいたずらっぽく見つめる。
「うん、幸せ、うん。さくらちゃんは?」
「うーん、幸せ、かも??」
「さくらちゃんこそ歯切れの悪い言い方だね?」
「勝利の肘が治ったら、ホントに幸せになれると思うな…。」
「それを言うなら、七海君が迎えに来てくれたら私も幸せ…。」
「私は…。」
「涼子さんは幸せしかないじゃないですか!」
さくらが思い切り涼子の背中を叩く。
「そうだね、幸せじゃないなんて言ったら罰が当たるよね。しかし痛いなぁ~。」
「ごめんなさい。強く叩きすぎちゃった。」
少し舌を出して頭を下げる。