禁止すれすれ!?恋愛
 あたしが何を言っていいのか分からなくて黙ってると、裕介がテレビを見て言った。


 「あーぁ。
 テレビ終わってる。」

 「あ
 ホントだ。」


 テレビには他の番組が写されてる。

 時計を見ると既に番組時間を過ぎていた。


 「もう眠い?」

 「まだ。」

 「俺も。」


 「でももういい番組とかないよねぇ。」と言うと、裕介がニヤッと笑った。


 「DVDでも借りに行くか。」

 「え?
 いいの?」

 「いいよ。
 どうせ眠れないんだし、親父もいないんだし、オールナイトしねぇ?」


 実はあたし、今までオールナイトなんてしたことない。

 修学旅行では疲れちゃって皆より先にすぐ寝ちゃったりしちゃったんだ。


 今日は荷物の整理をしてちょっと疲れてるけど、裕介と2人だって考えたら目が覚めてしまって眠れそうにない。

 ってことは、今日ならオールナイトが達成できそうだ。


 「する!」


 そこまで考えて、あたしは手を挙げて言った。


 「決まり。
 近所に24時間のレンタル屋あるから行こう。」


 そう言って上から薄い上着を羽織る。

 あたしも薄いカーディガンを羽織った。


 ホラーとコメディもののDVDを5本ほどと、途中のコンビニでお菓子とジュースを買って帰った。

 裕介がDVDをセットしてる間にあたしがお菓子を開けて、コップを用意する。


 「できたよ。」

 「ありがと。
 何入れたの?」

 「リング。」

 「ちょっといきなり!?
 やめてよー!」


 なんて言いながらまた2人でソファに座る。

 裕介は怖いシーンになる度に楽しそうに笑う。

 あたしもホラーものは好きでたくさん見てるから慣れたせいかそんなに怖くないけど……

 どう頑張っても笑える要素だけは見付からない。

< 25 / 29 >

この作品をシェア

pagetop