沖田総司と運命の駄犬
梓「うん・・・?この匂いどっかで・・・。」




嗅いだ事ある・・・。




目を開けると、目の前に、喉が・・・。



梓「っ!」



私は、土方さんに抱きしめられて、頭に口付けされていた。



え・・・っと。これは、どういう状況!?




土方さんは寝ている。




何なの!?この恥ずかしい状況はっ!!




その時・・・。




『梓~?』



この声は・・・沖田先輩!




マズい!こんな状況を見られたら・・・。




スパーン!



沖田「土方さん、梓がいな・・・っ。」




梓「あ・・・。」





沖田先輩の顔が、苦い顔に変わっていく。




沖田「土方さんと、そういう関係なの?」




久しぶりにめちゃくちゃ冷たい目で見られた。





梓「違っ!」




土方「ん・・・?」




土方さんが起きた。




梓「土方さんっ!おはようございます。は、離して貰えますか?」




土方「おはよう・・・。あ?・・・あぁ。」



スッと、離れた土方さんを、沖田先輩は、睨んでいた。





沖田「土方さん、やっぱりそうだったんだ・・・。だったら、僕に、梓を預けないで、自分で面倒を見たら良いじゃないですか?」




土方「あ?意味が、わかんねぇ・・・。」




沖田「梓の世話役、外して下さい。良いですよね?」




土方「何、言ってんだよ。俺は、ダメなんだよ。」




沖田「二人は、そういう仲なんでしょ?だったら・・・。」




梓「違いますっっ!!!」




思いの外、大きな声で、怒鳴っていた。





その声に、二人とも、ピタリと止まった。





梓「私と土方さんは、そんな関係じゃありませんっ!それに・・・。沖田先輩だって・・・っ。」




島原に行ってるくせに!




私は、部屋を飛び出した。




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