沖田総司と運命の駄犬
梓「はぁ・・・。はぁ・・・。はぁ・・・。うっ・・・。うっ・・・。うっ・・・。」
着替えをしていた部屋に駆け込むと、堰を切ったように、涙が溢れた。
直感でわかった。
あの人と沖田先輩は、体の関係があると・・・。
そして、自分の胸が壊れるほど痛い事・・・。
私・・・。沖田先輩が、好きなんだ・・・。
だから、綺麗な格好を見て欲しかったのかもしれない。
でも、あんな綺麗な人がライバルじゃ私なんかじゃ適わない・・・。
梓「好きって自覚したとたん失恋って・・・。苦しすぎる・・・。」
あの人は、まるで、自分の物だと言わんばかりに、沖田先輩に触れていた。
女の人には、厳しい沖田先輩も里音さんには、心を許しているようだったし。
沖田先輩の隣は・・・あの場所は、私の場所だと思ってたのに・・・。
嫉妬とか羨ましい気持ちとかで、心の中はぐちゃぐちゃだ。
しかも、沖田先輩の事も好きと自覚してしまった。
想いを告げる前に、嫌われたし・・・。
先ほどの沖田先輩の言葉を思い出していると、また、目頭が、熱くなり、涙がこぼれた。
梓「沖田先輩・・・。せっかく、仲直りしようと・・・思ったのに・・うっ・・・。うっ・・・。」
真っ暗な部屋で、泣きに泣いた。
何だか、頭が、ぼーっとする・・・。
私は、そのまま目を閉じた。