沖田総司と運命の駄犬



近藤「変わった様子も無かったようだな!こちらは収穫があった!」




隣に、10人程の男が座っている。




なんだか嫌な感じの男だ。




土方さんとは仲良くはなれそうに無いだろうなぁ。




そんな事を考えてチラッと土方さんを見ると、睨んでる。




やっぱりね・・・。




あの人、好き嫌いが、ハッキリしてるからなぁ。




きっと、仲良くするなのお達しが来るだろう。




そんな事を考えていると、話はどんどん進み、近藤先生が、にこやかに、男の中の一人を手招きした。




近藤「彼は、伊東 甲子太郎君だ。江戸で、道場主をされている。しかも、頭も良い。彼は、今は助勤ということになる。」




はぁ・・・。近藤先生の好きそうな肩書きだ。





梓の言葉で言う・・・なんだっけ?




そうそう、インテリだ。





まぁ、僕の“勘”が当たらなきゃ良いんだけど。





すると、伊東さんが、挨拶をした。





伊東「伊東と申す。皆の同志としてここへ来た。剣は・・・。」





はぁ・・・。



やっぱり、何かヤだな。この人・・・。





すると、いつの間にか、会議は終わっていた。




土方「おい!総司。ちょっと来い。」





あ~やっぱりね・・・。




沖田「何ですか?」




土方「アイツには気をつけろ。」




ここまで土方さんの事わかっちゃう僕って何かヤだな。





沖田「ハイハイ。僕も嫌な予感はしてますんで。」




土方「梓も側に、寄せるなよ?」




沖田「あぁ。そうですね。梓に関わることは厄介事が多いですから。注意はしておきます。」





土方「あぁ。」




土方さんにヒラヒラと手を振って、僕は、大部屋を出た。
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