素顔のキスは残業後に【番外編】第2話完結
「はい。柏原です」

つい数秒前まで私をいじり倒していた唇が一瞬で仕事モードな声を吐き出す。

「おうっ! お疲れのところ悪いなぁ」


スマホから漏れ聞こえた明るい声に、「ぶっ」と思いっきり吹き出してしまった。

おっ、お疲れって! ななっ、なんで、それをご存じで!?

(それはそれは、昨日から何度も。えぇまぁ、イロイロとお疲れなんですけど!!)


まっ、まさか! カーテンの隙間が開いてたとか!?

ハッと息を呑み寝室の窓に視線を動かす。
すると背中で小さくため息をつかれ、「うろたえるな、バカ」と耳元で囁かれた。
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