素顔のキスは残業後に【番外編】第2話完結
「えっ」と息を呑む間もなく柏原さんの腕がお腹の位置まで落ちてくると、ぎゅっと強く抱きしめられ、今日一番の意地悪な囁きが漏れ響いた。
「このまま電話に出ろって、言ったよな?」
あまりにもぶっ飛んだ言葉に、喉からヒュッと変な息が漏れる。
『このまま』だなんて、言ってない!
必死に唇を動かしてエア否定をしてみるけど。
そんなもん何の効果もないのは、もう何度も実践済みってやつで――。
「ふっ」と楽しげな吐息を漏らした柏原さんは、私を抱き寄せたお腹の前で器用にスマホの液晶画面をスライドさせた。
一瞬見えた液晶画面に浮かび上がっていた名前は、彼の所属部である宣伝部の名物部長だっていうのに。
柏原さんは表情一つ変えずスマホを耳に押し当ててしまった。
「このまま電話に出ろって、言ったよな?」
あまりにもぶっ飛んだ言葉に、喉からヒュッと変な息が漏れる。
『このまま』だなんて、言ってない!
必死に唇を動かしてエア否定をしてみるけど。
そんなもん何の効果もないのは、もう何度も実践済みってやつで――。
「ふっ」と楽しげな吐息を漏らした柏原さんは、私を抱き寄せたお腹の前で器用にスマホの液晶画面をスライドさせた。
一瞬見えた液晶画面に浮かび上がっていた名前は、彼の所属部である宣伝部の名物部長だっていうのに。
柏原さんは表情一つ変えずスマホを耳に押し当ててしまった。