素顔のキスは残業後に【番外編】第2話完結
くすぐっているような、刺激を探しているような、絶妙な動きにピクッと肩が震えて、意識がそこに集中して頬が熱くなってしまうのに。

うなじを隠す髪がさらりと一束除けられると、柔らかい感触がうなじを這うように滑り出していって、


「ひゃっ――んッ」

不意打ちのそれに堪えきれない吐息が漏れてしまう。


いけないっ。聞こえちゃった!?

恥ずかしさにグッと唇を噛み締める。

いまできる最大の力で後ろを振り返ると、やっぱりというか……。
ククッと楽しげに肩を震わす意地の悪い姿があった。

うわっ。悪趣味! あぁっ、大声で暴れてやりたい!!

心の叫びをなんとか喉に押し込めて、睨みつけてやる。
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