イケメンヤンキーに愛されて

頃合いを見計らって、一成君と龍樹君が翔君を左右から押さえつけた。

「翔、相手は年下だぞ。また反省部屋行きになったらたまったもんじゃない」

龍樹君がこう言うと、翔君はしぶしぶ力を抜いた。

あたしは、すばやく姫ちゃんに駆けよった。

「姫ちゃん、大丈夫?」
「うん!愛結ちゃん、姫意外と強いのよ」

あたしの心配とは反対に、姫ちゃんは笑っていた。

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