イケメンヤンキーに愛されて

何度も何度も溢れ出す涙をぬぐって、シャワーを浴びて、着替えをし、浴室を出た。

そして、職員部屋にドライヤーを借りに行こうと角を曲がったときに、誰かにぶつかった。

「痛っ!」
「ご、ごめんなさいっ!!」

慌てて謝りながら、相手の顔を見ると・・・、

「し、翔君?」
「あ?なんだよ。お前、前見て歩け」
「へ?」

てっきり怒ると思っていたのに、注意だけで済んでちょっと拍子抜けしていまった。
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