イケメンヤンキーに愛されて

気持ちを込めて、勢いよくルーレットを回した。

「こいこいこい!!!」

興奮しているあたしとは別に、ルーレットが静かに止まった。

「あぁぁぁぁぁぁ!」

3・・・。
この数字がたった今大嫌いになった。

どんなに嫌でも、3マス進めて、お題どおりにやった。
そして、あたしの次、翔君の番になった。

翔君の車は、ゴールまで2マスだった。
これは、確実にゴールするなー、と思いながらも1がでるように願った。
翔君には、いい迷惑だっただろう。

翔君のルーレットが止まった瞬間、一成君が静かに声をあげた。

「おっ、すげ」

ぴったり2がでて、あっさりゴールしてしまった。
さらに、ゴールした賞金でもっとお金が増えてしまった。
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