イケメンヤンキーに愛されて
「愛結、俺の命令。今度からは、ソファとか座るときは俺の隣以外、座るな」
「へっ?」
あまりにもあっさりした命令にびっくりしてしまった。
「そ、それだけでいいの?」
「それだけってなんだよ。もっと命令されたいのか?」
「そんなこと!滅相もございません!」
助かったぁ~。
翔君は、やっぱり根は優しいからな~、なんてこんな時だけ調子のいいことを思ったりして・・・。
「じゃあ、今日はお開きにしようぜ?姫乃ちゃん、寝かけてる」
龍樹君がそう提案し、姫ちゃんを見るとウトウトしている。
きっとはしゃぎすぎて疲れちゃったんだな~。
「んじゃ、終わり!」
一成君の一言で、ゲーム大会は終わった。
そして、ゲームに使った道具は、男子が片付けてくれた。
姫ちゃんに目をおとすと、もう完璧に寝てしまっていた。
「ふぅ・・・」
すやすやと寝ている姫ちゃんの寝顔を眺めながら、目にかかった髪を少しかき上げた。