イケメンヤンキーに愛されて

仕方ない、と我慢することに決め、テレビに夢中になっているふりをする。

「え・・・?」

不意に何かが、膝の上においていた手にあたった。
すぐさま見てみると、誰かの手があたしの手を握ってた。

ゆーっくりと横を向く。
犯人に思い当たる人はいる。

「翔君・・・!」

やっぱり翔君だった。
しれーっと真顔でテレビを見ながらあたしの手を握っている。
< 73 / 281 >

この作品をシェア

pagetop