イケメンヤンキーに愛されて
かなり機嫌が悪いのがわかる。
そこまであたしのことを嫌ってるの?
でも、告られたよね。
いや、あれは好きだからじゃないし・・・。
いろいろな考えが脳内を霧のようにもやもやと浮かぶ。
そうしていると、不意に龍樹君が明るい声を上げた。
「じゃ、はじめよっか?」
ニッコリと笑うと、翔君のタンスをあさり始めた。
何かが見つからないらしく、30秒くらいずっとタンスに手を突っ込んでいる。