【短編】大好きなメガネくん
「仲直りしよ」

ぼくはそう言って、彼女に手を差し出した。
そして、彼女がその手を握る。


ぼくは握った彼女の手を引っ張った。

ぼくの予期せぬ行動に、
彼女は思わずよろめいてしまう。



彼女の細い肩を抱きかかえ、
ぼくは力を込めて抱きしめた。


「愛してるよ」

そう呟いて、キスをする。


あ痛っ。

今日もまた、彼女のめがねに
頬をぶつけてしまった。

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