三日恋〜晴と雪の恋物語〜
「俺が幸を大好きだから、俺を救ってくれた幸だから、今度は俺が幸を救いたい。頼ってほしい。辛い気持ち全部、ぶつけて欲しい」
俺の言葉は、幸の心に届いているだろうか。
分からないけど、いつか届くといい。
そう思いながら、
「また明日も来るからな」
と声をかけ、俺も下へ降りようとすると、
「幸…?」
泣き声声が聞こえる。
声を押し殺して泣くような、悲しい鳴き声。
幸が泣いてるんだ。