偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
俺と奈那子は部屋に戻ってソファに腰を下ろした。

「ルームサービス頼むか?」

「あ…私はいい」

「お前…さっきのコト怒ってる?」

「別に…プールに勝手に入って、勝手に溺れかけたのは私だから…稜真さんは悪くないわ。唯、柚希さんに申し訳なくて…」

「俺よりも柚希さんを気に掛けるのかよ…」

俺はプイッと奈那子から顔を逸らす。

これじゃまるで俺が柚希さんに嫉妬しているみたいじゃねぇか・・・


「何か…ヤダッ」

「えっ!?」

「買い物行くか?」

俺の唐突な誘いに奈那子の瞳は丸くなる。


「お前がハワイに来た一番の目的は買い物だろ?その買い物に俺が付き合ってやると言っているんだ。感謝しろよ。奈那子」


「え、あ・・・ありがとう」



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