偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
寝ていた俺は奈那子の迫る危機に対処出来なかった。
奈那子の危機を救ったのが柚希さんとは。全くバツの悪い話で。
「まぁ―稜真は水が苦手だし、奈那子さんが溺れても救えないか…」
「おーい大丈夫か?」
兄貴と小陽さんが心配そうに近寄って来る。
「ほら、柚希」
兄貴は服のままでプールに入り、全身ずぶ濡れの柚希さんにバスタオルを差し出す。
「無事で良かったなぁー。奈那子さん」
「はい、相馬先生のおかげです」
柚希さんはバスタオルで濡れた髪を拭いた。
「稜真は何してたんだ?」
「稜真さんは寝てました」
「寝てた!?パートナーの危機に寝てたとは…男として失格だな」
「うるせぇよ。奈那子はてっきり俺と一緒に昼寝してたと思ってたから…気づかなかったんだよ」
俺は格好の悪い言いワケをする。
柚希さんの株を上げているようにもとれる。
「まぁ気を抜かないコトだな。稜真」
「そうだな」
俺は半分不貞腐れて、柚希さんに相槌した。
奈那子の危機を救ったのが柚希さんとは。全くバツの悪い話で。
「まぁ―稜真は水が苦手だし、奈那子さんが溺れても救えないか…」
「おーい大丈夫か?」
兄貴と小陽さんが心配そうに近寄って来る。
「ほら、柚希」
兄貴は服のままでプールに入り、全身ずぶ濡れの柚希さんにバスタオルを差し出す。
「無事で良かったなぁー。奈那子さん」
「はい、相馬先生のおかげです」
柚希さんはバスタオルで濡れた髪を拭いた。
「稜真は何してたんだ?」
「稜真さんは寝てました」
「寝てた!?パートナーの危機に寝てたとは…男として失格だな」
「うるせぇよ。奈那子はてっきり俺と一緒に昼寝してたと思ってたから…気づかなかったんだよ」
俺は格好の悪い言いワケをする。
柚希さんの株を上げているようにもとれる。
「まぁ気を抜かないコトだな。稜真」
「そうだな」
俺は半分不貞腐れて、柚希さんに相槌した。