偽装シンデレラ~キスの続きはオフィスの外で~
「そして俺も…」

「!?」

「柚希さんがいつまでも…引きずるから…」

「稜真さんと相馬先生の間には何かあったんですか?」

「別に…ないけど…」

稜真さんは軽く笑って枝豆を摘まんだ。

今朝の告白は本気ではなく私をからかっただけなの?
あの真剣な瞳を見てると冗談には思えない。

でも、結果的には相馬先生をフッた形になったワケだし。

私は考え込み、枝豆に手を伸ばした。

「「あっ?」」


私と稜真さんの手が枝豆の盛り合わせの上で重なる。

互いに手を引っ込め合って苦笑いした。


「兄貴も小陽さんも悪い人じゃない。母さんもいい人だから…安心してくれ」


「はい」

そんないい人達に嘘を付くのは良心が痛むかも。

稜真さんが私のコトを真剣に考えてくれるなら、私だって真剣に考えるかもしれないのに。

彼は社長の椅子が欲しいだけで円満に離婚してくれそうな私を妻に選んだ。
私も弥英子と生活の為に彼の妻となる。





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