ダーリンは財閥
次の日私は昨日の事が1日中頭から離れないまま拓哉さんとの残業の時刻になった。

拓哉さんとお互い向き合いデザインを出しあった。

「愛ちゃん?
俺と友達になってくれない?
勿論彼氏優先で構わないから。」
私は何と返事をしたらいいか分からず沈黙した。

「俺さぁ何でも話せる友達いないんだ、
愛ちゃんになら色々話せそうだからダメかな」

私は考えて

「友達なら大丈夫です」

と答えた。

「じゃメアド交換しよう」

とメアドを交換した。

10日間私はずっと彼と残業をした残業終わると毎日拓哉さんは自宅まで送ってくれた。

毎日夕飯もご馳走になった。

拓哉さんといると何故か自然でいられた。

今日は拓哉さんが飲みたいらしく拓哉さんの行きつけのbarに来た
拓哉さんはマスターに

「いつもの頼む」

「たくが女連れとは珍しいな」
「大事な子だから手出すなよ」
「アハハハ今回マジだお前」

「かなりな」

と二人で笑ってた。

「愛ちゃんは何飲む?」

と拓哉さんに聞かれたのでカクテルを頼んだ。

拓哉さんはお酒は弱いらしくカウンターで潰れてしまい私はマスターに
「拓哉宜しくねっ、
こんなに笑ってる拓哉は久しぶりだからさ」

「拓哉さんって笑わないんですか」
「うん、余り笑わないね」

「そうなんですねっ!
以外です」

「それだけ愛ちゃんには心許してるって事だよ」

私は沈黙してしまった。

閉店近くなり私は拓哉さんを起こした。

「拓哉さんっお店閉まっちゃうから帰りましょう」

「もうそんな時間かぁ愛ちゃん今日はタクシー代出すからタクシーで帰って」

「分かりました」

私は拓哉さんを支えながらお店を出た。

タクシーを捕まえ拓哉さんを乗せて行き先を運転手に告げたその時手を引っ張られタクシーに乗せられた。

「愛ちゃん送るから行き先を言って」

「大丈夫ですよ私は私でタクシー捕まえますから」

「いいから送らせて」

私は拓哉さんと後ろに乗り自宅へ向かった。

拓哉さんは私の手を握りしめていた。

ドキドキな道のりだった。

自宅近くにタクシー止まると私は
「拓哉さん有り難うございました、一人で大丈夫ですか」

「今は愛ちゃんに側にいて言えないから気にしないで帰りな」

私は心配しつつ自宅へ帰った。

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