ダーリンは財閥
しばらくして私は拓哉のマンションに引っ越した。

荷物を片付けてると拓哉が

「後でペアの色んな物買いに行こう」

「うん」

私はいつか離れ離れでもいい、今は拓哉といたい気持ちが強かった拓哉とペアの物を選んでると

「ご新婚さんですか」

定員さんにそう聞かれ拓哉は

「はい」

と照れながら答えた。

私も顔が赤くなった。

ペアの物を沢山買いマンションに帰った。

私は買った物を整理してた。

「同棲がばれたら母さんは何するか分からないけど絶対俺を信じて耐えてくれ」

と後ろから抱きしめられた。

「分かった信じる拓哉を」

と拓哉の手を握った。

会社ではお互いばれないようにパーフェクトな演技ぶりだった。

お母さんにもばれていない。

私はいつばれるかヒヤヒヤな毎日だった。

毎日毎日拓哉は愛をくれた。

不安を取り除こうと尽くしてくれた。

お母さんの存在も忘れる位幸せだった。

心の中には拓哉のお母さんの言葉がいつもあった。

釣り合いの取れない関係なのは分かってたけど離れる事は出来なかった。

拓哉と同棲するようになってもっともっと拓哉を好きになった。

同棲して初めてのイブが来た。

「愛を今日は沢山食べるから」

拓哉のメールに勤務中ながら真っ赤になった。

仕事終わると拓哉の車の停まってる駐車場に急ぐと拓哉に手招きされた。

「愛こっちこっち」

私は拓哉の車に走った。

助手席に乗り買い出しに向かった
「何食べたい拓哉」

拓哉は笑いながら愛食べたい

「毎日食べてるでしょ」

拓哉は

「今日は沢山食べるから愛の事」
私は真っ赤になった。

車はスーパーに着いた。

店内を拓哉と買い物しながら回る
シャンパンに色々買ってマンションに帰った。

私はマンションに着くと部屋を開けた途端立ち尽くした。

リビングにハートの形のクリスマスローズに唖然とした。

「愛気に入った」

拓哉は私を覗き込むように聞いた
私は涙が溢れてきた。

拓哉は私の涙を優しく手でふいてくれた。

「このハートの数じゃ足りないくらい愛への愛は最強かも」

拓哉はシャンパンを冷やしたりしてた。

私はしばらくその場を動けずにいた。

「愛は今日は座ってて俺が作る」
拓哉は手際よくキッチンで料理を作り始めた。

私はずっとハートのクリスマスローズに見とれていた。






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