虹色の騎士団
ずり…

あ、戻った。

ずりり……

…駄目だ。

今度は体ごと
ずり落ちてきてる…。

……仕方ねーなぁ……。

食べかけの弁当の蓋を
閉じて
立ち上がり、

凛の隣に座る。

ちょっと腰を上げ、位置を調整してから
もう一度、座り直し、


凛の左肩に、
右肩を通してオレの体をくっ付ける。

これで、
これ以上は
ずり落ちないだろう。

後は…。

こつん…。

上手い具合に、
凛の頭が横に落ちてきて、
オレの頭の上で止まる。


…本当なら、肩を貸してやった方が寝やすいのかもしんねーけど、

凛とオレの身長差だと
当然こーなる。

むしろ、高さが足りなくて首痛めないか心配だけど、

凛の体が横にずれてる分、

多少は差も縮まってるだろーから問題ないか…。

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