虹色の騎士団
「な…!!」

驚いて大声を上げそうになると、

人差し指を自分の唇につけて、
『しーっ!!』
ってやられた…。

「なんかー…

こーゆーのってー、らぶらぶ青春…って感じで
いいよねぇー…♪

ぼくも、日向と一緒に
ハイスクール時代に
戻りたいなぁー。」

再び頬杖をついて、
オレ達を眺めなから

うっとりしてる…。

「なんで、
学校に未来が来てるんだよ…!」

すぐ隣にいる凛を
起こさないように、
小さめの声で訪ねる。

「んー?
これを届けに参上しましたー。」

手に持った袋から
弁当箱っぽい包みを取り出す。

「未来特製ランチでーす♪

今朝、
テーブルの上に置いてあるよーって言ったのにー、

凛、ボーッとしてたから
忘れちゃったみたいでー。」

「昨日、
お前が凛の事、
寝かさなかったからだろっ!!!」

「うーん…
最近の若いモンは
体力が足りないなぁー…。」

体力の問題じゃねーような気がするけど…。


「…なるほどねー…。

疲れで、騎士の力が不安定になっちゃったって訳かー。」

え?

顔を少し横にずらして
凛を見ると、

髪が赤色に変わってる!!!

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