虹色の騎士団
電車に乗り込む時、凛が上手くドアと自分の体を使ってオレを庇ってくれたんだけど…

それも意味ない位に車内には人がギュウギュウに押し込まれていく…。

電車が揺れ、軽くよろめき、思わず凛の胸にしがみついてしまう。

「悪い…。」

「いいから、掴まっとけ…」

掴まるも何も、既にピッタリ密着してる状態になってしまった…。

あ…。

なんか、いい香り…。

「…凛の家、ボディーシャンプー、何使ってんだ?」

「……は?」

思わず聞いたら、怪訝な顔されてしまった…。

…そりゃそーか…。

むしろ、何 聞いてんだ、オレ……。

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