虹色の騎士団
真宵って…頼まれて除霊とかしてるんだよな…?

本物見たりしてる人間が、こんな『いかにも』な感じのお化け屋敷で怖がったりするもんか…?

オレはさっきの事を思い出して、左手を背中の方に持っていき、
可能な範囲で背もたれを軽く探ってみる。

…確か、もの凄く冷たい風がグルッと……。

…手が回る範囲に限界があるとは言え、
背もたれはツルリ…としていて、
吹き出し口らしきものはなかった。

全体的にほぼ怖くないと言っちゃえる、このお化け屋敷にしては、

あの演出だけはレベルも高くて凝り過ぎだった。

あんなの突然されたら、子供とか怖いの苦手な人だったらヤバいんじゃないか?なんて思ったけど……。

……もしかして…。

「真宵。」

その可能性に気付いたオレは声をかける。

「……何かあった?」

「いや…もしかしてさ。

さっき…オレにマジで何か憑いてた…?」

「…………。」

戸惑うように、返事が返ってこない。

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