虹色の騎士団
「…依頼以外で、いきなりお礼を言ってくれたのは…日向が初めてだよ…」

ふっ…と小さな溜め息が聞こえて、

握っていた手を、逆に握り返される。

「……俺はね、
普通の人に言わせると少しズレているみたいなんだ。」

ズレてる??

…真宵の何がズレてるって言われるのか、オレには分からなかった。

クラスでも人気あるし、
女子に限らず、人当たりも良いし…。

「…俺は、小さい頃から
息をするのと同じ位、自然に他の人の目には写らない物を見て来た…。

修行を積み、力を磨く事を心がけて…。

霊障に悩む人達を沢山助け、喜ばれて来た。

父のように、俺も数年前から『依頼』を受けるようになって、

それからは、それを『仕事』として、頼まれれば勿論、謝礼を貰うようにはなったけれど…

とにかく昔は、自分にしか出来ない方法で、困っている人を助けるのは当然の事だと思っていたんだ。」

……それって間違いなく良い事だよな?

霊に憑かれた、なんて病院に行ったって、どーにもならないだろーし。

今の真宵や生前のお父さんが、やっている事は『不思議なお医者さん』って所だよな。

間違いなく人助けだと思うし…。

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