虹色の騎士団
力を吹きこんでも、全く変化のないオレを見て、凛は苦し気な表情を浮かべる。
「……っ!!」
オレを抱きかかえたまま立ち上がり、廻廊の出口を目指す…。
凛は背中を使って
正しい道を素早く探し出していく。
それでも一度だけ、鏡に強くぶつかり、背中から鈍い追突音が聞こえた…。
「り…ん…。お前…せなか……」
「無理に喋るな!!
気にしなくていいから、黙ってろ!!」
ようやく廻廊を抜け、
そのまま、いちばん最初の途中退出口に凛は飛び込んだ…。
「……!!ひ、日向君っ!」
退出口の近くには、迷路の出口があり、
そこには既に、オレ達以外全員が集まっていた。
皆と一緒に、入り口にいたスタッフの女の人も居て、
急に色が変わったオレを、ぎょっ!!とした目で見ている。