虹色の騎士団

力を吹きこんでも、全く変化のないオレを見て、凛は苦し気な表情を浮かべる。

「……っ!!」

オレを抱きかかえたまま立ち上がり、廻廊の出口を目指す…。

凛は背中を使って
正しい道を素早く探し出していく。

それでも一度だけ、鏡に強くぶつかり、背中から鈍い追突音が聞こえた…。

「り…ん…。お前…せなか……」

「無理に喋るな!!

気にしなくていいから、黙ってろ!!」

ようやく廻廊を抜け、

そのまま、いちばん最初の途中退出口に凛は飛び込んだ…。

「……!!ひ、日向君っ!」

退出口の近くには、迷路の出口があり、

そこには既に、オレ達以外全員が集まっていた。

皆と一緒に、入り口にいたスタッフの女の人も居て、

急に色が変わったオレを、ぎょっ!!とした目で見ている。

< 316 / 786 >

この作品をシェア

pagetop