虹色の騎士団
「こら、白狐。戻っておいで。」

真宵に言われて、こっちを振り返りながら、とぼとぼと戻っていく。

駄目だ……!!

可愛い過ぎる……!!

「ふふっ…初めて会ったのに、日向の事、気に入ったみたいだね。」

「なあ!名前付けてないのか?!!」

そう聞くと、真宵は驚いた顔をした。

「名前なんて…考えた事もなかった……。」

口元に拳を当てて、少し考えてから再度、口を開く。

「俺には、いい名前が浮かばないな…。
ずっと白狐って読んでいたからね。

…良かったら、日向が考えてやってくれないかい?」

「ま、マジで…?いいの…?」

目を輝かせたオレの所に、白狐が もう一度尻尾をピーンと立てて走って来る。

か、可愛いやつ…♪


フワフワの首の毛と、
滑らかな背中の毛を撫でてやりながら、
オレは、しばらく黙って考え込む…。

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