虹色の騎士団
「それはー…、
彼方にだけは絶対、言われたくない言葉だよねー…。

…そりゃさー、ぼくだって自覚してるけど…それだけ本気、って事なんだけどなー…」

未来を見つめ、香澄は、ふっ…と優しく微笑む。

「……折角、久々に3人揃った事ですし、

お茶でも飲みながら、のんびりとしましょう。」

「香澄君!それは素晴らしい案だっ!」

そう話しかけられて、3人が驚いてキョロキョロと辺りを伺うと…。

…天井に誠が貼り付いていた…。

「……忍者か…っ!!」

珍しく彼方が『見たまんま』の突っ込みを入れると、

誠は天井の横の壁に突っ張らせていた両手両足をパッと離し、音も立てずに廊下へ降り立つ。

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