虹色の騎士団
「さあさあ!!
お茶だけでなく、旨い酒とツマミも用意した!!

若人達よ!!
早速、談話室で大いに飲み、語り尽くそうではないか!」

「それはー…更に魅力的な提案だよねー」

「…異論はない。」

「それも楽しそうですね。」

それぞれ嬉しそうに答えると、

誠は、ぱんっ!!っと一回手を合わせて鳴らし、
豪快に笑う。

「よしよし!!
若い者は、そうでなくてはな!!」

若人。そして若い者…。

香澄が日向達をそんな風に言うより、

誠の口から発せられた方が、当たり前ながらより深みを増して聞こえる。

「さあ!善は急げ!!
楽しい時間は、あっ!と言う間に過ぎていく!」

上機嫌の誠に、背中を押されるように。

暗い廊下を後にして、全員で談話室に向かって歩いて行く。

……大人達の夜の宴は、長くなりそうな雰囲気である。

< 397 / 786 >

この作品をシェア

pagetop