虹色の騎士団
靴を履いて引き戸を開けたオレは、
信じられない気持ちで庭を見つめた。

…なんで今夜に限っていきなり雨降ってんだよっ!!!!!


雨足は強く、地面はバシャバシャと大きな音を立てている。

一瞬、部屋に引き上げようかと思ったけど…

「…丁度いいか……」

頭を冷やすつもりで来たんだし、
夏の雨なら風邪引く事もないだろ…。

覚悟を決めて、オレは外に飛び出した。

激しい雨が全身に降り注いだ次の瞬間…

「何やってんだ!!!」

いきなり腕を掴まれ、
玄関の上がり口まで引っ張られた。

振り向くと…
凛が物凄く怒った顔してオレの腕を掴んでいる。

それが分かった瞬間、
オレはもう一度、庭に向かってダッシュしようとした。

だ、駄目だーー!!

今はまだ…こいつに会いたくない……っ!!


考える時間をオレにくれーー!!!

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