虹色の騎士団
「こら!!日向っ!!」

「は、離せーー!!!」

力で凛に敵う訳ないけど、とにかく暴れまくる。

「この………っ!!」

凛は本気で怒ったらしく、
暴れるオレの腰に腕を巻いて持ち上げ小脇に抱え、
そのまま廊下をどすどすと歩いていく。

更に暴れようとしたら、

…思いっ切り睨まれて、動けなくなってしまった………。

大人しくなったオレを連れて、
凛は自分の部屋に入り
襖をピシャッ!っと閉める。

畳の上にオレを下ろすと、
文机の横に置いてあったタオルを広げ
オレの頭を両手を使ってガシガシ拭き始めた。

< 448 / 786 >

この作品をシェア

pagetop