虹色の騎士団

「ごめん……
オレ……」


何が言いたいのかも纏まらない。

思わず泣きそうになって俯き、
頬っぺたを両手で思い切り挟み叩く。

心配して怒ってくれた凛に酷い言葉浴びせて…。


心配して来てくれた真宵の手を払いのけて…。

オレが全部悪いのに、自分だけ泣くなんて最低だ。

なのに、どうしても我慢出来そうになくて…。

もう一度両手を離して叩こうとした時、

真宵の手がオレの頬っぺたを、柔らかく包んだ。

…叩こうとしてるオレ自身の手から守るみたいに…。

真宵はオレの頬っぺたを両手で包んだまま…

ぽろぽろと涙を流している…。