虹色の騎士団
「おお、ここに居たか!」
誠さんが談話室に入って来る。
『力比べ』とやらが終わって朝風呂に入って来たらしく、
濡れた髪をタオルでガシガシ拭いている。
「叔父さん。
乾かすのが面倒ならその長い髪、切って下さい……。」
「いや、すまんすまん。
早く彼を紹介したかったもんでな。」
「すいません!遅くなりましたっ!!!」
誠さんの後ろから、勇武が入って来た。
こちらはちゃんと乾かしたらしく、朝見た時と同じ髪型をしている。
「自分、守谷 勇武と言いますっ!!!
皆さん!!よろしくお願いしますっ!!!」
ニコニコと皆を見回していた勇武だったけど、何故か未来の顔を見た時……。
その顔から笑顔が消えた。