虹色の騎士団

「さあ、朝ご飯出来ましたよー。」

兄貴は『おや?』と言う感じで勇武さんを見る。

「ああ、あなたが…。

誠さんから聞きましたよ。
夜野 香澄です。仲良くして下さいね。」

兄貴がにっこりと笑う。

「……………。」

勇武は何故か、ぽー…っとした表情で兄貴を見つめ、何も言わない。

「守谷君?」

兄貴が頬っぺたに手を置き、
こくっ…と首を傾げると、ようやく喋り出す。

「お、お会い出来て光栄ですっ……!!

じ、自分の事は勇武、と呼んで下さいっ!!」

「はい。勇武君。」

兄貴がクスクス笑うと、勇武は一気に真っ赤になった。


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