虹色の騎士団
「それじゃあ勇武君も早く食堂に来て下さいね。
朝ご飯が冷めちゃいますよ。」
そう言って談話室を出ていく兄貴を
ぽーっ…と見送り、ぽそり…と呟く。
「…天使だ……。」
天使??兄貴が??
…まあ…。ふわふわしてるからなぁ……。
「…惚れたね…?勇武…。」
未来がニヤニヤしながら言う。
「そ、そんな!!
自分は別に!そんな、やましい感情は……!」
「…いいんじゃない?
分かりやすいって事は、言い換えれば純粋、って事だし。」
真宵が冷静に言うと、
いよいよ勇武はオタオタしだす。
髪の色とか派手だけど…。
勇武は凄く純情なんだな……。