虹色の騎士団
ガタン!!

いきなり大きい音がして、何事かと見ると……

彼方先生が立ち上がり、椅子を思い切りテーブルに戻した所だった。

「…………。」

冷たい表情のまま一言も話さず、
シーンとした談話室から出て行ってしまう。

うわ……もろ『不機嫌』って感じだった…。

「……あの…自分、何か失礼な事をしちゃったんでしょうか……?」

「あー、いーのいーの。
単なる焼きもちだからー。
勇武が気にする事ないよー。」

「でも………」

何かしょんぼりしてて物凄く可哀想だったから、

オレは勇武に向かって笑顔で話しかける。

「勇武!!オレも腹減ったし、
一緒に朝ご飯食べに行こう!!な?」

「日向さん…そ、そうっすね!!!」

オレ達は連れだって楽しく喋りながら食堂に行き、兄貴の作った朝ご飯を食べた。

……ただし彼方先生だけは、結局食堂に姿を現さなかった…。

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